きみみよそうがんのいろ かたらざればうれいなきににたり
君看よ双眼のいろ 語らざれば憂い無きに似たり |
「どうか皆さん、私の二つの目を見てください。私が何も言わず立っていたら、何の憂いもないように見えるでしょう。つまり、苦労も何もないように見えるでしょう。」
あなたの目に前に立っているその笑顔を湛えた人の瞳の奥には、ちゃっかり苦労をしていても、そんなことおくびにも出さずに、いつも笑って自分の人生を前向きに突き進んでいるそんな奥深い力強さが秘められているのです。
ありきたりな不幸話にしがみつかない、潔いひたむきさにこそ、すべてを包み込むような広い愛情を感じます。
2009年8月2日放送のエチカの鏡において、恋愛の悩みに効く一冊として紹介された鍵山 秀三郎著『小さな実践の一歩から』の中の一節。