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さて。前の記事で書いた通りしばらく三レーンに純正スラダンを投入することにしたわけです。
ここで純正スラダンの仕様をおさらい。
・素材はプレートがアルミ合金、カバーがPOM
実はカバーがPOM素材なんですよ。つまり付属しているすり鉢状の17ミリローラーはPOMローラー。いずれこいつの使い道の無限大さも極めたいですね。
プレートははるか以前の別パーツのアルミプレートとは違い合金化した模様。ジュラルミンほど強くはないけどアルミほど弱くもない模様。
・ストローク幅は5ミリ
実はこれが一番厄介。
正直な話、そんなにストロークするとミニ四駆の減速が半端ないです。
ショック吸収に関しては2~3ミリスライドすれば十分に機能します。あとはバネの固さとかグリスの固さで調節可能。人によっては通常のカーブでスライドしないくらい固くするとか。でもそれってより弱い衝撃の段差で機能しないような……
・ローラーは9、13、17、19の四種がつけられる。
タミヤさん。はよこういう仕様のただのプレート出してください。11ミリはいらない子なんで。
9をつけるとかどんだけヤバいコースなんだという感じですが三レーンのレースにはノーマルモーターでなければ完走できない鬼畜コースとか稀にあります。カーブ前の外ウォッシュ10ミリはやめたまえ。
13あたりは汎用。個人的に13と相性がいいのは17ミリだと思ってるのでこの穴があるのがとてもうれしい。
現状、通常ラインナップでカーボンスラダンを自作しようとすると19ミリしか使えないのでこのあたりはいいアドバンテージです。
もちろん限定品を使えば色々作れますが、限定品は限定品なんだよ……!
で。
ついでに欠点の方も書き出してみましょうか。
・重い
アルミの上にカバー上下サンドウィッチ。フロントは9グラムくらいあります。
実はリアは8グラムくらいです。ちょっと軽い。
正直買うのは両方リア用でいいです。フロントのローラーを前に出したいんだってのなら話は別ですが、取り付け位置を工夫すればそんなもんですし。
あ、ちなみに同じくアルミ合金のスラダンブレーキのスラダン部分は綺麗に抽出すると5グラムくらいになります。蓋つきの丈夫なカーボンスラダンだと同じくらいの重さなので19ミリしかつかわないよって人はそちらがよいかも。
・ステー固定用穴が意味不明
なんなんですかねあの下カバーの穴。使いにくいったらありゃしない。
おかげで位置は高くなるしやたら前に伸びるし、位置を変えようにも大きくて邪魔だし。
・固さ調節はできるのにストローク幅調節はできない
加工の段階の話なのでそりゃ普通はできませんが、苦肉の策なのか固さの調節ができます。
……正直この機能いらないんですよね。固くするということはストロークの妨げになるわけです。押す方はともかく、戻る方の支障になることが多々あります。
いいスラダンはちゃんと押せてしっかり反発力があってちゃんと戻る。まずはそこ。
で、解決したのが写真のマシン。
まず重さについて。
実は重量の中でこのPOMカバーが締めて入る割合は案外多いです。
ついでに言うと下カバーは位置固定と蓋の役割だけで、ストロークのメイン機能は上のカバーに集約されております。
つまり、下カバーリストラ。
どうせ他のプレートの上にのっけるのでスプリングのふたは自然とふさがる。
位置固定は下カバーとのドッキング用のネジ穴をそのまま使用。ただしそのままだと色々こすれて大変なので、スラダンとステーの間にグリスを塗ったワッシャーをイン。
確認しましたが、これで十分。ちゃんとスライドさせることができます。
位置取りもすごいしやすい。普通のステーの感覚で取り付けることができます。
ストロークは写真の通り、カバーにネジをブッ込むことで幅を調整しました。
穴をふさぐのは面倒なので、柱を増やしたわけですね。
柱すぐ横にネジを入れるとストローク幅は大体2.5ミリ。ちょうどいいですね。
フロントはもうちょっとストロークさせたかったので、柱を削って3ミリくらいにしました。
使うネジはアルミシャフトストッパーについてくる超短いやつがおススメ。ステーとの間に挟んだワッシャーにあたらない程度に差しこんでね!
で、写真のマシンの重量は125グラム。
……以前のカーボンスラダンで組んだマシンと同じ重量とか。
まあ色々軽量化もしたのでそんなもんかもしれませんが、金属使ってこのくらいなら十分でしょう。目指せ120グラムってくらいにしてとりあえずこんな感じ。
なお、やはりスラダンによる安定効果は高いようです。
写真くらいの位置~もうちょっと先に着地させても綺麗に入ります。
マシンの速度をぶっ飛ばしてブレーキではなくスラダンでねじ込む。繊細にして豪快。そんな面白い走りができそうですね。
あと、地元の人が三レーン用の社外品デジタルカーブ買うって言っているので対策にとても良いですねふへへへへ。 |
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