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【前回までのあらすじ】
アスラーダさんと初心者さんの三人で、フラットコースを疾走するべくブーボスボス所沢へやってきたぞ!
到着したのは夜の10時過ぎだったんですが、平日、しかも月曜の夜だというのに、自分たちの他にも何人かのレーサーさんたちが入れ替わり立ち替わりやってきてマシンを走らせてました。
ブーボスはほんとに、近隣のミニ四レーサーのメッカになってきた感がありますね。
さて、マシンが疾走し跳び跳ねるすっかりお馴染みの響みを背に、アスラさんと僕はフラットレースに欠かせない充電器の類を取り出してセットアップ。
キャッツアイで走ってる時には全く不要だったので、取り出しもしなかったんですよね。初心者さんが目を白黒させながら作業を見つめている様を見ながら「ああ、その気持ちわかりますよー、めっちゃよくわかります^^;;」とすごく不思議な気分になりましたw
いやはや、いつの頃からこれが当然と思うようになったのやら。思えば遠くへ来たものです……。
さあ、準備完了。れっつごー・たいむあたっく。
僕の目標はあえて言うまでもありませんが、今月のTMC終了後に惜しくも突破し損ねた秒7越えです。具体的には28:25以下。
そしてアスラさんは、タイムアタックのランキングが記されたホワイトボードに歩み寄り……。
「じゃあ自分は、ひとまず22秒台あたりを目指しましょうか」
と、僕も度々お世話になっている某方が残した記録を眺めつつ目標設定したようでw
その結果については後に譲るとして……。
まずは、改修したそのままのプレーンな状態でタイムアタック開始。
前回と違うのは、フロント周りの補強をしてスラスト角を抜いたこと。8度強から5度前後に変化したことで、さてどれくらいの違いが出てくるものなのか……………………。
あっさり秒7越えおった。
余裕で壁飛び越してもうちょい先まで行っちゃったじゃないですか! すげえなスラスト3度抜いただけでコレなのか! ひゃっほーい! ついに来たぜ来やがったぜー!
「おお、jokさんおめでとうございます! ……何ならこっちの充電器で追ってみます?」
えっ? マジすかいいんすか?!
というわけで、仕様は一切変えずにアスラさんの充電器で追い充電をかけてみた結果が↓こちら。
すげえぜ本格的な充電器。
いやー、まさかライトダッシュで28秒の壁まで破るとは思わなかった……。春先までの自分はパワーダッシュ使ってもようやく28秒台だったんですよ。あの頃の自分よりライトダッシュ使った今の自分の方が圧倒的に速いとか、まさかそんな時が来るなんて……!
というわけで、調子くれたワタクシはさらなる挑戦を試みます。
電池と充電器は自前に戻りますが、もう一枚ワッシャーを増やして、さらにスラスト角を抜いてみます。推定で3~2度というところか。しかもその上でモーターをパワーダッシュに変更。
うははは! これはさすがにやりすぎかもしんないけど! 宇宙旅行に行く勢いで猛然とスッ飛ぶかもしれないけれど! コースアウトで壁に激突して花と散るかもしれないけど! それでも俺はやるぜ! やあってやるぜ!!!!!!
速くなる一方じゃないか。
走りっぷりもド安定。重力に引かれたジャブローのモグラと同レベルで1mmも宇宙へ飛び立つ予感がありません。
いや、その、ちょっとさすがに怖くなってきました……。こんなに一方的に上手くいくとか、俺が作ったマシンとは思えん。何かの間違いじゃねえかな、と……。
「そういえばjokさん、なんでパワーダッシュなんです? スプリント持ってないんですか?」
ああ、いや……昔は持ってたんです。なんちゃって超大径だったころ。当時はマシンが重かったせいで回しきれなかったらしくて。HD2で走った方が速かったりしたんです。それでどーもスプリントに苦手意識がついちゃって、以後一度も買ってなくて……。
「これ、もう2~3年くらい使ってる僕のモーターで、ピークの頃みたく回らなくなってるんですけど、それでもパワーダッシュよりいけるはずです。今なら使えるんじゃないですか?」
え、借りていいんですか?
「どうぞどうぞ。どれくらい変わるのか僕も知りたいんで」
えらいことになった。
24秒フラットって……ホワイトボードに記録書けるじゃん……昔の俺の精一杯より4秒以上速いじゃん……。いつの間にこんなことになってたんや……。
「調子よくないスプリントでこれなら、自前で慣らせばもっといくかもしれませんねー。今度からピットボックスにスプリント常備決定ですねw」
しますします常備します! しないわけがない!
ほんとに、フラットの記録ボードに自分のタイム書ける日が来るなんて思ってもみませんでした。
半分は喜びつつ、半分はビビりつつ、24秒フラットのその記録を書き込もうとして………………。
ふと気付いた。
( ゚д゚)
(つд⊂)ゴシゴシ
(;゚д゚)
(つд⊂)ゴシゴシゴシ
_, ._
(;゚ Д゚) !?
ごめん……LYNXさん……ちょっとだけ……0.02秒だけど……越えてもうた……。
そしてアスラさんも見ての通り、当初目標としていた22秒台をはるかに下回る20:15で終了。
「もう一つ攻めきれなかったけど、そこそこいい感じですねー。次来るまでにたっちんはさらにタイム上げてくるかなーw」
……いや、もう、その、何でしょうかね。
ワタクシ、先月のなかのの大会で、ダッシュモーターを使ったたっちんさんのブッ飛びっぷりも間近で見てたわけでして……。
どっちもシャレにならんというか何と言うか、なんだかこのモノ言わぬホワイトボードを挟んで、
ゴジラ対キングギドラ
の決戦でも眺めているような錯覚に陥りました。
ブーボスのフラットが静かに熱いです。
おまけ。あるいは第二の本番。
電池の充電を待ってる間、立体機のテストもしてきたんです。コースもまだ組変わってなくてTMCの時のまま(?)だったので、これ幸いと投入してみまして。
いやー、見事にド安定でした。
搭載したマスダンの重量はかなり減ってるのに、走りにはむしろ好影響しか与えていないようで。フロント周りの大改修は大成功といっていいと思います。マーベラス!
ほんで、アスラさんも同じく充電待ちの間に立体機を走らせていたんですが……。
「うーん……残り時間少ないし、jokさんとレースできるまでには持っていけそうにないですねー……」
いやもう。
なんというか。
意外、としか。
僕の方はTMCでけっこう走ったあとなので、完走できるセッティングがすぐに出せて当たり前なんですけど……状況さえ整っていればアスラさんとレースやって遊べてたかもしれないというのに何よりビックリで。
うちのマシン、そこまで出来上がってきてんのか、と。アスラさんから一方的に教わるだけでなく、時には一緒に遊べるかも、ってとこまで来てんのかいな、と。
いやほんと、ご本人もいずれ見るであろうところでこんなこと言うとホントに褒め殺しみたいですが、やー、嬉しかったです。光栄でした。
……というところで、自分はさらに調子に乗りまして。
こんなに出来上がってるなら、ジャパンカップの模擬コースもそこそこイケんじゃねえかな、と思いまして。適度にセッティングをいじって挑戦してみたわけです。
正直、走ってる最中はあんまパッとしなくて。
ヘルクライムをギリで駆け上がり、よっこいせ、と頂点のストレートで一休みしてから走り出すような有様で。コースアウトこそしませんでしたが「あっはっは、まあ俺なんてこんなもんだよな!」と思いつつ記録を取りまして。
だいたいどのへんで走ってるのかなーと、ホワイトボードにみなさんの記録を確認しに行ってみたら……。
上から数えた方がはるかに早かった。
※追記。実は全くそんなことなかったと発覚するのですが(コメント欄参照)いやはやナンテコッタイ……。ほんとはここの部分を削除しておきたいのですが、今後の自戒のためにもそのまま置いておきます……。
いやそんなバカな何かの間違いだろ?! と思いまして(ああそうだよまさに間違いだよ! うわーん!)当初は記録をボードに書き込まず、垂れた電池でそのまま再度コースへ投入。出てきたタイムを見てみたら27:77でした。
昔みたいにマグレでたまたま出たタイムじゃなかった……アベレージで普通に出せるタイムだった……。
ありえへん……なんぞそれ……どうなってんの……?
「凄いじゃないですか! そのままジャパンカップ出たら結構いいとこ行くんでは?w」
……ジャパンカップ、今月はパスしようかなと思ってたんですけど。
一人でこそっと行っちゃおうかな。
家族で行くといろいろ大変だし、日程的にも一発勝負だし……。朝イチでささっと行って腕試しして、ダメならささっと帰ってくるくらいのつもりで……うん。
そんなわけで、何とも嬉しい一日でした。
あんまりにもはしゃぎすぎて初心者の方をすっかり置き去りにしてしまい、面食らってやる気なくなってたらどうしよう、とか、後になって後悔もしたんですが。
「今まで何していいかわからなかったんですが、今、アイデアが浮かんできました。いけそうな気がします!」
と仰ってたので、何かしら参考になることがあったのだろう……と思いたい。良かった良かった。
いやでも、やっぱこの日、何より一番「良かった」と思えたのは……。
「いやー、面白かったですね! 今度はもっと余裕がある時にじっくり遊びに来ましょう!」
別れ際、アスラさんにそう言ってもらえたことでありました。いやもう僕からも是非、また「遊びに」いきましょう!
ホント楽しかった!
追伸:
ラップタイマーお渡しするの忘れてました……。
折見て近いうちに持っていきます^^;;; |
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