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シンチ計測で完全に温度ドリフトを抑え込むことはできない。
そもそも、シンチ結晶の発光効率が温度に依存する。
・幸い、CsI系の場合、常温付近では比較的なだらか、しかしゼロではない。
現実的に問題になるのは、むしろ受光系、そして検出回路の温度依存性だろう。
受光系でも、MPPCなどアバランシェ現象を使う素子は、非常に温度に敏感だ(推奨バイアスのかけ方もデータシートにある)。もちろん、その通りに補正しても完全にリニアになるわけではない。PDは比較的温度変化に鈍感と思うけれど、多少は影響をうけるだろう。
PD受光の場合、極端に信号増幅しないといけない。今度はそこで、とくに初段のFETの温度依存特性、また、PDの漏れ電流など・・・ここが一番大きく温度ドリフトに影響しそうだ。
とりあえず、どれくらいずれるのか、バイアスによって多少は軽減できるのか、テストしてみます。
そのために必要な道具がだいたい出来上がり。
初段部分を3通りつくってみました。半田付け工程までは完了。すこし寝かせておいて、コネクタを加工すれば準備OK。
あと、アンプや電源も、少しガタが来ているのでこの際、新調。
あとは、温度計も完備して、と。
とりあえず、室温と冷蔵庫で比べて見ましょう。いまのところ、室温が25度前後、冷蔵庫はいまはかってますが、10度前後じゃないかな。さて、どういう結果がでることやら。
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