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ゾルピデム(商品名:マイスリー)
評価★★★★
非ベンゾジアゼピン系。超短時間作用型。5mg-10mg服用。
初めて飲んだ睡眠導入剤。即効性は抜群で多幸感も高い。初めて飲んだ頃には、朝起きたら打った覚えの無い意味不明なメールを送った履歴が残っていたり(前方健忘)、ゲーセンのUFOキャッチャーで取ったアスカ人形がうねうね動く、本棚の上のボールが顔に見えて、なおかつ動く等の幻覚も見られて楽しかった
10mgを連用していたが、耐性が付いて断薬後、現在はなるべく5mgの服用に抑えるよう努力している。相変わらず即効性は高いが半減期も早く、かなりの寝不足をした後でも、単独では2、3時間で目が覚める
トリアゾラム(商品名:ハルシオン)
評価★★
ベンゾジアゼピン系。超短時間作用型。0.125mg-0.25mg服用。
薬価の安さに惹かれてマイスリーから乗り換えた薬剤。即効性はマイスリーと同程度だが、マイスリーが、多幸感のうちに頭が酩酊状態になって、最終的に寝るしかやる事がなくなって眠るのに対し、こちらは筋弛緩作用から来る体の倦怠感から始り、最後は瞼が重くなっていき、横になっているといつの間にか落ちて行く感じの服用感。
眠いばかりで多幸感はまったく期待出来ない。さらに睡眠中のレム睡眠を阻害し、ノンレム睡眠(深い眠り)に導く為、これを飲んで寝るとまったく夢を見ない。また、超短時間作用型の割に、翌日に体のだるさや、健忘が残り、飲んだ翌日に見た映画の内容の八割を忘れていた事もあった
本来の目的からすれば、効果の高い薬剤と言えるが、個人的には好みではないし、肝臓への負担が高いように感じる。飲み始めるにあたって、友人が言った言葉「眠くなるだけのつまらない薬だお!」は、まさに正確な評価である
エスゾピクロン(商品名:ルネスタ)
評価★★★
非ベンゾジアゼピン系。超短時間作用型。1mg-2mg服用。
一時期、内科で処方してもらうのが面倒になって、個人輸入で海外から取り寄せていた薬剤。
服用感は穏やかで、良くも悪くも特徴があまりない。ハルシオンの効果を全体的に弱く穏やかにした印象だが、こちらはレム睡眠を阻害しない為、夢を見る。
元々は、やはり穏やかで安全性が高いが、味覚障害の副作用が唯一問題視されていた同種の薬剤、ゾピクロン(商品名:アモバン)の、1mgあたりの力値を高める事で、相対的に味覚障害を抑えた改良薬であるが、それでも人によっては味覚障害を自覚するようである
エチゾラム(商品名:デパス)
評価★★★★
チエノジアゼピン系。マイナートランキライザーだが、服用量を調整する事で、穏やかな中時間作用型睡眠導入剤としても用いる事が出来る。1-3mg服用。
上記、ルネスタと共に、一時期個人輸入で入手していた。この次期、入眠障害、中途覚醒共に症状がピークで、また、多くの薬に耐性が生じていた為、前述のルネスタ又はマイスリーと、抗ヒスタミン剤のジフェンヒドラミン等と共にカクテルで服用していた。
単独での服用感は、即効性はあまり感じられないが、この手の睡眠導入剤の中で、最も自然かつ上質な眠りを得られる印象。ただし、すみやかな入眠には2mg以上を摂取する必要を感じるが、若干翌日にだるさが残る。
口中で解けやすく、薄甘いタブレットの為、舌下投与で最高血中濃度到達を若干早める事が出来る
フルニトラゼパム(商品名:ロヒプノール、サイレース)
評価★★★★★
ベンゾジアゼピン系。中時間作用型。1mg服用。
中時間作用型で即効性はあまりないとされる為、入眠障害の程度によっては、別途、超短時間作用型の即効性のある睡眠導入剤との併用が望ましいだろう。
前述のハルシオンとは逆に、ノンレム睡眠を阻害し、レム睡眠の比率を高める為、かなりはっきりとした夢を継続的に見られて楽しい
入眠までに軽い多幸感あり。うとうと緩い眠りが長時間持続するのは、暇を持て余した私にはうってつけの薬であり、現在はこれと、前述のマイスリー5mgのカクテルが鉄板である
ただし、ベンゾジアゼピン系最強と謳われるだけに強力かつ半減期も比較的長く、一度目が覚めた後でも、暇があればうとうとゴロゴロしたくなる。通常、社会生活を送る人が取る睡眠時間を越えて残るおそれがある為、まっとうな社会人にはお勧め出来ない
なお、本薬剤をアメリカ合衆国内に持ち込むと、FBIが来て「両手を頭の上に乗せて膝をつけ!君には黙秘権があり、弁護士を雇う権利がある!」みたいな展開になるらしいので要注意である
番外編:塩酸ジフェンヒドラミン(商品名:ドリエル、レスタミンコーワ糖衣錠)
評価★★★
本来は、アレルギーを抑える、抗ヒスタミン剤であり、副作用として現れる催眠効果を逆手に取り、エスエス製薬が日本で最初の薬局で買える『睡眠改善薬』として商品化したのが、ドリエルである。
無論、あくまで抗ヒスタミン剤でしかない為、処方薬の睡眠導入剤とは、その催眠効果は比べるべくも無く、普段それらを常用している者にとって、単体では気休め程度の効果しかない。しかしながら、一般的な睡眠導入剤とは根本的な作用機序が異なる為、ベンゾジアゼピン系や、それに類する薬剤の多くに耐性の出来てしまった者にとっては、補助的な役割として処方薬に追加する事で、思わぬ効果が発揮される事が期待できる。
なお、塩酸ジフェンヒドラミンを、興和が本来の抗ヒスタミン剤として販売しているのが、レスタミンコーワ糖衣錠。一方、前述した通り、エスエス製薬が『睡眠改善薬』と銘打って販売しているのが、ドリエルである。両者の成分はまったく同一であるが、ドリエルの価格は8倍にも上るため、これから塩酸ジフェンヒドラミンを試したい方には、レスタミンコーワ糖衣錠を強くお奨めする  |
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