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そもそもクライアントってなに?って人は非公式wikiのインストールをご参照のこと。
2.6.0からqtクライアントにマルチプレイヤー用の機能が追加されました。 色々ありますが大半は触ってないので、今回は外交官の行動とdelay go toについてご紹介します。
まず外交官(スパイ)は外交官活動というのができますが、これが事前に選択できるようになりました。 例えば都市の調査を選択しておけば、外交官を敵都市に向かって移動させるだけで自動で実行してくれます。 外交官のショートカットは押しづらいのでかなり嬉しい機能ですね。
さてもう一つのdelayed goto。 この記事を書くに至った原因です。 効果はめちゃくちゃ強力なんですが仕様がまあわかりづらいこと。 編集モードが無いのでいちいち実験用のフィールドを作るためにgtkと行き来するのもめんどくさい。 しかもクライアントが落ちるバグまであるので早々に見切りをつけた方もいらっしゃるのではないでしょうか。 今回、とりあえず思いつく限り仕様を調べましたのでご参考にしていただければ幸いです。
そもそもその名の通り、delayed gotoはgotoコマンドを遅延させるコマンドです。 基本的な使い方はユニットを選択し、zキーを押して適当なタイルをクリックすることで行動を予約(普通の移動予約と混同しそうなので今後はdelay予約と呼びます)。 そしてctrl+zキーを押すと、目標のタイルが最大移動力の範囲内であれば事前に予約した行動が予約した順に実行されます。 最大移動力の範囲外では不発します。 またdelay予約されるのはその座標へ移動することのみであり、移動経路は予約時点でのものを無視して実行時点での最適なものが選択されます。(なので停戦中だろうが移動経路が無かろうが予約はできる。) 移動経路を指定したければ適当なタイルでもう一度zキーを押しましょう。(要はウェイポイント) それと一度実行したdelay予約は消えます。 最大移動力の範囲外で実行し、delay予約が不発したとしても消えます。
 (最大移動力1の労働者の場合、赤で囲まれた部分が実行できる範囲。川で範囲が伸びている)
上記の点で重要なのは「目標のタイルが最大移動力の範囲内であれば」「事前に予約した行動が」「予約した順に」実行されるということ。 delay予約するだけなら移動力は関係ありません。 また「最大移動力」なので移動力が残っていなくても移動予約という形で実行されます。(ユニットの右上にgとか出るやつ)
さて、少し実戦的な話になりますが、マルチプレイではターンマタギを使いこなせなければ戦争には勝てません。 しかし例えば島戦で弓ラッシュをするとして手順はこうなります。 トライリームを選択してターン終了ぎりぎりまで待つ→敵都市近くの陸上タイルに横付け→積載している弓をアクティブ化→上陸→敵都市に攻撃 これを数秒間のうちにやらねばなりません。 上手い人だと1秒で迎撃してくることもあるので囮用の別動隊を出さなければならなかったりします。 vキーで無理やり上陸してもいいんですが沿岸が埋められてて立ち往生するとそのままスタックキルされます。 こればかりは慣れの勝負。
しかし、delayを使えばワンタッチでこれらの操作をすることが可能です。 例としてありがちな上陸戦のシチュエーションを用意しました。

赤のジャマイカは黄のイランが持つ島を狙っています。 弓とトライリームを用意して後は攻撃するだけ。 ちなみに攻撃が成功した場合こうなります。
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