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先週末のこと。
久しぶりにバイクに乗った。
この寒い中。
氷河期を迎えたのかと思うほど冷え切った日本列島。
雪国生まれの私にとっては、それほど気にもならない寒さである。
最強寒波襲来!!
恐怖のホワイトアウト!!
TVでは政治家のスキャンダルネタが尽きたせいか、いやに天気予報のコーナーが目立つようになった。意味不明
どのチャンネルも美人局アナが持て囃された時代は終わり、今や歌って踊れる気象予報士が顔を売っている。
寒い!暑いと煽りまくられ、どMのライダーたちもいつの間にか気象予報士に洗脳され知らず識らずのうちに
「負け犬」
になってしまっている。
「明日の気温は一桁になるでしょう」
「今年一番の寒波になりそうです」
気象衛星ひまわりのおかげで正確さを手に入れた代わりに、皆臆病者が増えてきている。
「俺は臆病者じゃない…」
明後日で55歳を迎える男は、こう呟き極寒の中央高速に乗った。
襟元からマイナス10℃の冷気が胸元に突き刺さる!
「ヤベェ~ネックウォーマー忘れた」(°▽°)
アクセルは徐々に閉じて、スピードメーターは制限速度の80キロ。
一番左車線でスクリーンに顔を埋める。
雪国生まれの誇りは相模湖あたりで既に崩壊し、グリップヒーターを愛しい彼女のように強く握りしめていた。
( T_T)\(^-^ )シンジャウワ
「国産だからな~リミッター利いちゃうしね。」
山々を縫うように走る高速カーブも、いちいち言い訳をしながらゆっくり走る。
行き先も決めずに飛び出したはいいが、あまりの寒さにこれ以上の高速巡航に耐えれずひとまず山中湖方面を目指す。
完全に冷え切った脳からの指令で、途中都留ICで降り皆んなが大好きな道志みちへ。
ネオ坂峠に入る前にコンビニでトイレに駆け込んだ。
この峠を越え自主練をしながら道志みちをひた走り帰路に着くのが今日のミッションである。
この前履き替えたBS S21が、冷えた路面をしっかりグリップする。
ツーリングタイヤではなくスポーツタイヤ。
純粋なハイグリップタイヤではなくスポーツタイヤ。
BTー030よりパタンと倒れる感じのスポーツタイヤ
後輪にトラクションを強めにかけてみる。
やっぱりグリップ感が違った。
スポーツタイヤとはいえ、これだけグリップ感を楽しめれば十分である。
ネオ坂峠の細かいカーブをクルクルとアルペンのスラロームみたいにクリアしていく。(≧∇≦)
さっきまであったかいお風呂で鼻唄を歌う姿を想像して折れる心を奮い立たせていた「負け犬」ではなく、獲物を狩る豹のようにヒラリヒラリとバイクを倒していった。( T_T)\(^-^ )ンナワケナイダロ
峠を下り民家が見えると道志みちに合流する。
寒いとはいえ快晴の週末。
山中湖観光を終えて家路につくドライバーの車列の後ろでまったり走る。
夜は大宮で飲み会だ。
下道では3時間近くかかってしまう。
アドレナリンで火照った体は、マイカーの車列のノロノロ運転のせいですっかり冷え切ってしまった。
しょうがないので上野原ICで高速に乗った。
極寒の中バイクに跨り、観光もせずに帰って来る。
世間の人は皆こんな私を変人だと嘲笑するだろう。
でもそんな時小さな声で呟くだろう
「我輩はライダーである」o(・x・)/
さて今年も残すところあと4日。
平成30年も走りまくるぞ~~♪
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