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【ミニ四レーサーが繋がり続けるSNS】ミニ四駆ちゃんねる☆

片軸シャーシのペラ受けの話
日付
2017年05月28日(日) 23時22分
ミニ四駆の片軸のペラ受けと言えば、VSで真っ先に補強の必要な個所ですね。
リア側のサイド方向への剛性が致命的で、ここにプラを接着して厚みを追加するなどしないと、簡単に逝ってしまうそうです。


そしてある時、ふと思ったのです。
……このS2ってシャーシのペラ受けさ。異常なほど分厚くね?


気になったら止まらない。主流な片軸シャーシのペラ受けの厚みを計ってみました。


・AR
0.8ミリ(一部1.2ミリ)

・VS
1.0ミリ

・S2
1.25ミリ


※ポリカ、カーボンシャーシは0.1ミリ増し



……もしかしてS2シャーシがやたら遅い理由って、これ?

ペラシャは動力を前へ伝える大事な個所ですが、一方でロスの多い場所でもあります。ここでのロスを限りなく減らすことで速度は目に見えて向上します。


現在最もペラ受けの薄いARですが、構造上折れる心配はほとんどありません。
ただ、独特の形状をしているためペラ受けそのものに遊びが多く、VS、S2などと比較すると音が大きくなる傾向があります。
それでもクラウンとのクリアランスが最適化されているので駆動はとても良いです。
ただ。知っての通り本領発揮はFM化した場合です。
あと薄い分減りも早く、けっこうシャーシの駆動がダメになりやすいということもあるようです。


VSは1.0ミリと標準的な厚みですが、構造上折れるので補強は必須です。
ペラ受けの遊びもなく、またギヤカバーもみっちりと抑え込まれるため、衝撃を受けた際のロスが最も少ないという魅力もあります。
またカウンターシャフトの受けが良く、駆動が力強いのも特徴。
やっぱこいつバランスが高次元でまとまっているんだなって思わされますね。


S2は1.25ミリとぶっちぎりで分厚いペラ受けをしております。暑すぎて折れることも摩耗することも少ないのですが、当然ペラシャにかかる抵抗が増えるため速度は伸びません。
加えてカウンターシャフトの受けが分割式であるため、トルクが抜けてしまいがち。クラウンのクリアランスだけVSより良いものの、ARと比べると劣ります。うんほんといいことねえなコイツ。




で、だ。
ありのままで勝負するならS2は構造上ARVSより遅いです。


じゃあありのままで勝負しなきゃいいじゃん?


そして、S2のみに許されたカスタム方法「ペラ受け削り」の開発を始めてしまったのでした。
他のシャーシでも削れますが実用的なのは多分S2くらいなものです。



まず、単純に厚みを削る。
とは言っても素直に全部削ると脆くなるので、ピニオンの当たらない側、それぞれ内側の壁をすり鉢状に削っていきます。
こうすることでペラ受けの個所だけ薄くしつつ、他の部分は元の厚みのままにすることができるのですね。


結果としてはまあまあの成果でした。
何もしないよりは間違いなく速度が向上します。
が、さらにシャーシを眺めていてさらにアホなことを思いつきました。


ARシャーシのペラ受けって、リア側は上の抑えが少し前に移動してるから、ピニオン当たってる面積が少ないじゃないですか。
……これ取り入れてみっか!


すり鉢状に削るのは同じですが、今回はピニオンが当たる面と当たらない面、それぞれ互い違いになるように削っていきます。
すると全体の厚みを減らして、なおかつピニオンが壁に接触する面積を半分に減らすことができるわけですね。



この、ツイストペラ受けはまだ使い始めたばっかりなので、しばらく使い続けてみようと思います。
これでしゃれにならん速くなるのだったら、かなり良改造になりそうです。
ノガミ (4)