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ドイツの科学力: パリ砲
日付
2018年02月18日(日) 10時34分
Empiresルールセットに追加する新ユニットの候補が何かないかな~と調べていての副産物日記です。

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第一弾は第1次世界大戦で使用されたパリ砲、別名カイザー=ヴィルヘルム砲。皇帝ヴィルヘルムⅡ世のカッケェ!名前を冠したこの大砲は長距離射撃に特化した列車砲の一種で、とにかく・・・すごく・・・大きいです。
自重は256トン、砲身の長さは28メートル、口径210mmで、94kgの砲弾を高度40kmまで打ち上げちゃいます。砲弾が成層圏を飛行するため空気抵抗が少なく、飛距離が伸びる点に着目して開発。この砲弾は人類史上初めて成層圏に到達した人工物となります。
そしてその飛距離は前代未聞の130km。当時のフランスの列車砲の射程が25kmというから、これがいかにモンスター級なのかお分かりいただけるでしょう。

パリ砲は1918年の春季攻勢(カイザーシュラハト:皇帝の戦い)のときに新兵器として投入されます。地獄の塹壕戦で多量の血を流し、膠着したあの西部戦線に。
パリ砲はパリから120kmの場所に設置され、砲撃を開始します。フランス軍は最初砲撃によるものだとは思わずに航空機による爆撃だと誤認したそうです。規格外の飛距離ですからね。
ただ砲撃の精度は良いものではなく「都市のどこか」を狙える程度で、撃つたびに施条が削られていくので火薬量も調整しなくてはいけませんでした。
ドイツからパリに向けて300発以上が発射され、250名の死者を出したそうです。直接的な被害よりもむしろ、迎撃不可能な弾丸が轟音をとどろかせながら飛来してくるその心理的ダメージが大きく、おしとやかに歩くパリジェンヌ達もたいへん恐怖したことでしょう。

こんな桁外れのモンスター兵器を作っちゃうドイツ凄い。
ドイツの科学力は世界一ィィィーーー‼
taka