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ドイツの科学力: ミサイル
日付
2018年02月20日(火) 07時17分
続いてはミサイル技術。
第一次世界大戦後、敗戦したドイツは兵器の所持や開発に厳しい制限をかけられます。ドイツは天才だからね、警戒されても仕方ないね。
そのため熱心に新しい兵器の開発に取り組むことになります。もちろん隠れて禁止兵器の開発も行ったよ! おかげで戦時中は通信とレーダー技術を除くほとんどの戦争関連技術において英米を上回ってると、アメリカイギリスから認識されます。ドイツは天才だからね、当然だね。
そういった技術的優位性をもった兵器のひとつがV1、V2ロケットです。


V1飛行爆弾は宣伝相ヨーゼフ・ゲッベルスが報復兵器第1号(Vergeltungswaffe 1)と命名した略称で対英報復を煽ります。正式には正式名称はフィーゼラー Fi 103という兵器。
パルスジェットエンジンを搭載し、現在の巡航ミサイルの始祖とも言える兵器。半木製で低オクタンガソリンを燃料とするため、後述のV2よりも低価格で量産できたそう。
「バトル・オブ・ブリテン」に敗れたドイツはイギリス上陸を断念し、制空権の必要のないV1をロンドンに向けてガンガン飛ばします。V1は飛行速度600km/hと遅く、プロペラ機の高度を飛翔してするため、戦闘機や対空砲により迎撃可能でした。実際にロンドンに到達したのはその9%程の2340発だったそうです。
街に被災してもジェントルマン達はスマートにレディーファーストで避難したらしい。

https://www.youtube.com/watch?v=QY308O42Ur4

V2ロケットは第二次世界大戦中にドイツが開発した世界初の軍事用液体燃料ミサイルであり、弾道ミサイルです。
このロケットは後にアメリカのアポロ計画を主導した天才フォン・ブラウン博士が計画に携わっています。試射では宇宙空間に到達した初の人工物体となります。さすがブラウン博士様!
1トンの火薬を弾頭に積み、高度90kmをマッハ4で飛び、その飛距離はなんと300km、目標の頭上へはほぼ垂直に音速を超えて落下するため、当時の世界はこれに対する防衛手段は全くなかったという。まさに無双ですな。お値段がV1の10倍と高く、信頼性や命中精度もそれほどではなかったのが玉に瑕。

https://www.youtube.com/watch?v=Skq5gy5RHgo

V1、V2ときたら、報復兵器第三号もありました。V3はドイツのコンダーが考案した多薬室砲というもので、砲身側面に複数の装薬燃焼室を持ち、その形状からムカデ砲と呼ばれました。
弾丸が砲腔を前進するにつれて、電気回路が砲身につけられた多くの補助薬室の薬莢を順々に発火させ、その結果、各薬莢は、弾丸がその薬室を通るに従って加速的に推進力をあたえ、発射初速は毎秒1500mというものすごいスピードが出たそうです。まだコンピュータ制御が無い時代、機械制御でやっちゃおうという凄い根性。
狙う先はロンドン、しかしイギリスにタレコミされて地下秘密発射場は破壊されてしまいます。そしてドイツは敗戦。
一発一発の威力はV2ほどではなかったが、その砲撃照準精度はロンドンのバッキンガム宮殿、議会、官邸など重要施設を個別に狙うことが可能であったと推定されています。

https://www.youtube.com/watch?v=Zs_cFJV50H0

高い技術力が評価され、戦後ドイツの科学者の獲得競争が発生します。今も宇宙開発のロケット技術にはドイツの技術が使われています。
ドイツの科学力は世界一ィィィーーー‼
taka