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ドイツの科学力: ギガントMe323
日付
2018年02月21日(水) 07時24分
Me323と言われてもぴんと来ない人が多いかと思いますが、この輸送船はアニメ「風の谷のナウシカ」に出てきた、トルメキア軍に戦列艦と呼ばれていた巨大飛行機の元ネタとなっているものです。

ドイツは戦争のため巨大な軍用輸送機をメッサーシュミット社と契約します。そしてできたものがMe321というグライダー。グライダーなので曳航機が必要です。こいつを三機で引っ張る。危ない!
そこでMe321を活用するために専用の曳航機を開発しちゃいます。そしてさらに使いやすくするためMe321にエンジンをくっ付けてしまいます。それでできたのがMe323。愛称はギガント。

当時実用化されていた輸送機の中で驚異的な輸送力を誇り、軽戦車程度の車輌や100人の武装兵士などを運ぶことができたそうです(資料によっては25トンもあるIV号戦車を輸送できたとするものもある)。比較として・・・ポンポン爆弾を落として日本を焼け野原にしたB-29爆撃機でも 最大搭載能力は 9トン、イギリスの アブロ・ランカスター爆撃機の 最大搭載能力は 10トン。

巨大な図体なので敵の戦闘機にガンガン撃たれますが、スチール製の枠組みに羽布を張った構造のため、撃墜するにはエンジンかコックピットに弾を当てる必要があり、布部分は弾が通り抜けてしまい致命傷にならず、銃弾を浴びても悠々飛行続けることが珍しくなかったとか。
本体の大きさに比べて1000馬力級のエンジンでは6発ではアンダーパワーで、低速かつ鈍足だったそうな。こんな機を制空権が十分でない場所でも使わざるを得ない、そこに終盤ドイツの悲哀が感じられます。

https://www.youtube.com/watch?v=zmdHiD6rCro

戦車などを積むときに機首が大きく開くこの構造は、現代の輸送機にも受け継がれています。
ドイツの科学力は世界一ィィィーーー‼


taka