BL commerce

加恋

そう言ってもらえて嬉しいなぁ。
ボク一人じゃ飲み終わる前にダメにしちゃいそうだし…お茶っ葉好きなだけ使っていいからね。

(たまたま頂いたものであったが、紅茶好きの住民が来てくれたことを幸運に思い、茶葉をくれた客は自分にじゃぶじゃぶ貢いでくれる上客であったことから、あざとくおねだりしてしまえばまたもらえるだろうなんて考えつつ、残量とか気にしなくていい旨を強調し、郁真を更に甘やかして)


梓

加恋はまたこんな美味そうな菓子を隠し持ってたのか…ちょうど甘いものが食べたくなったところだし…ってなぜ止めんだ!?

(紛れもなく盗み食い常習犯な妖怪が加恋の差し入れに目を輝かせ、ひとつまみしようとしたところを両脇から2体の妖怪に制止されて)


友輝｢ちょうどではなく常に、だろう｣
情児｢だろう｣
友輝｢台所の茶菓子を全て平らげたのは知っている。せめて今くらいは皆に譲れ｣
情児｢譲れ｣

(梓の食い出したら止まらない性質を知ってのことか、はたまた二人で意志疎通を計らって心を読んだからか、見た目そっくりな双子妖怪が梓を両脇から捕まえて顔を覗かせて)

郁真

ありがとうございます
(使っていいと言われれば目を輝かせながらそう満面の笑みでお礼を言ってからお茶菓子に手を伸ばし相手と自分の分をとりあえず確保してから双子ともう一人の様子を見ていて)

幸

お、ありがとな。
ここはいろんな奴がいるからなぁ。これだけ数がいれば厄介なのも混ざってるが、賑やかでなかなか面白いだろ。

(気を遣ってこちらに茶請けを回してくれたことに礼言っては、梓を双子が取り押さえる様を興味ありげに見ているところにニコニコしては、この環境にもだいぶ慣れてきているなと少し安心して)

郁真

はい
(相手の言葉に少し考えてから頷きつつお茶を飲みながら自分が以前いた場所と違うここの居心地良さに目を細めていて)

土筆

そう、このピアス、昨日買ったものなの♪
もう一目惚れだったのよね♪

(他の妖怪にアクセサリーのことを指摘してもらったことにはにかみ、少し大きめの透き通った紫色の石のついたピアスを着けた両耳を見せてアピールして)


文香

あら、いいわねぇ。
男の人って耳をよく見るのよねぇ。色気10倍増し間違いなしだわぁ♪

(郁真達が紅茶話に花を咲かせているうちに双子が融合していて、女子力高い系妖怪らに混ざってガールズトークをしていて)


梓

これは今流行りの琥珀糖ってやつか？キラキラして美味そうだなぁ…

(あからさまに場違いなのが一人、土筆のアクセサリーを別の意味でうっとり見つめ、涎を垂らしていて)


陽明

流石にお菓子は耳には着けんだろう。
しかし、装飾に使う綺麗な石つったら、勾玉と水晶と数珠玉…以外は知らんなぁ…最近の勾玉は耳に引っ付くのか…！

(梓にのんびりとしたツッコミを入れ、ぼんやりと天然ボケを更に投下しては、すごいなぁと感心して)

郁真

ここの人達はユニークな人が多くて楽しいです
(ピアスの話で盛り上がっているのを見ながらそういえば相手に微笑みつつ茶菓子をひとつ食べて)

幸

そうだな！
毎日会っていても飽きない、家族のような友人のような…不思議なやつらだ。

(心底同意し、笑顔で頷いては茶菓子をかじり、茶を飲んで)


陽明

ユニーク？
随分とハイカラな言葉を知ってるなぁ…

(郁真が自分らの会話を聞いて何を思ったのだろうか興味があり、小首をかしげつつ会話に乱入して)

郁真

･･･え？･･･まぁ僕は一応西洋の妖に含まれますし･･･これぐらいは普通かと
(急に会話に入ってきた陽明にキョトンとしつつもそう返しながら時分もお茶を飲んで)

陽明

へぇ～、お前西洋人か！
西洋の妖怪ならデービット君っつー猫の…なんか、吸血鬼っていうのがいるぞ！
夜しか姿見せねーけど、仲良くなれるかもな！

(西洋の妖怪ならまあまあ知り合いがおり、更に言えばここの住民にも西洋の血を継いだ妖怪はいるもので、郁真も同じ類いと知っては驚き、まだ明るい今は姿を見せていなくとも、もし会ったら意気投合するところもあるかもしれないと、多少雑に紹介して)


幸

デイビッドにはオイラはまだ会ってねぇな…
猫は蛇の天敵だし、オイラ見て食ったりしねぇよな…？

(妖怪や妖怪が見える人間には蛇には見えないだろうからそれは心配ないだろうが、ちょっと冗談めかしに怖がるふりをし)

郁真

っ･･･！
(吸血鬼というワードが出てくれば明らかに怯えた様子を見せたあとの幸の発言に泣きそうになれば首を全力で横に振りつつ相手に抱きついて)

陽明

大丈夫だ。デービットくんは吸血鬼だが、妖怪は滅多に襲わねぇ。
まあ仮に咬まれたとしても貧血になるくらいだから、怖くねぇぞ。

(デイビッドは若い女性や子供の首筋の血液が一番好きとか小耳に挟んでおり、屋敷内でもヤバそうな被害はない為に安心して大丈夫だと、郁真を落ち着かせようとし)


幸

なんだ、蛇は食わねぇのか。

(猫の姿はしていても、淡白で骨の多い蛇にはさして興味もないのかと安心しつつ、抱きついている郁真の頭を撫でてやってホッと一息ついて)

郁真

･･･いえ･･･ありがとうございます
(陽明の言葉にそういうことで怯えた訳では無いのだが自分が気遣われたのだからとお礼を述べつつ少しくらい顔をしつつも相手の後ろから出て)

幸

なんだ？オイラが食われるとか思ったのか？
オイラは幸運の妖怪だから、簡単には捕まんね…郁真には捕まったけどな。

(自分への危害を警戒したわけではないとなんとなく察して、ならばこちらの心配かと思えば、かれこれ数百年も生き延びているし大丈夫だと諭しつつ、よしよしと頭を撫でてやって)

郁真

･･･ありがとうございます
(相手の言葉に暖かさを感じればお礼を述べつつ相手の手の感触に気持ちよさそうにしてきて)

幸

さてと、そろそろみんな帰って来る頃か？

(さらによしよしして、まだ夕食時ではないが、ふと広間でお茶する人数もだいぶ増えたように思うも、郁真のリラックスしている様子を見ればあまり気にしないことにし)

郁真

(相手の言葉を聞けば少しだけ身構えるも多分大丈夫と心の中で唱えながらお茶を飲んでいて)

デイビット

にゃ……おはようニャン。

(幸の予想通りに外出中の仲間が次々に屋敷へ戻ってきて。この時間帯には珍しい刺客も寝ぼけ眼を擦りつつ、広間に来ては郁真と幸の近く辺りで大あくびをして座って)


晶人

いっ……

(いつの間にお茶会の輪に入っていたのか、存在に気づいてもらえずデイビットに上に乗られて小さく悲鳴をあげて)

郁真
えっ･･･いつの間に･･･
(声が聞こえてやっと存在を認識すればそう言いつつ後から来た欠伸をしている人にどう説明すればいいのかわからずあたふたしていて)

デイビッド

今来たニャン。
…ニャんか、座布団固いようニャ気がするニャンけど…気のせいニャンね。

(見慣れない顔ぶればかりという光景に慣れきっているせいか、驚く郁真にも動じず、普通に質問に答えて。座っている場所の違和感を指摘するも、普通の座布団に見えているようでどうするわけもなく)

郁真

えっと･･･ぼくの座布団使います？･･･
(色々考えるもののその正体を伝えても信じてもらえないことは理解してるためそう言って自分が使っていたものをデイビッドに差し出して)